最終更新日 21分前
(2025年11月19日06時01分)
大好きな彼との同棲生活。本来は、朝起きてから夜眠るまで、一番近くで彼を感じられる幸せな時間のはずです。
ただ、最近は、
「なんとなく、彼が遠く感じる」
「スマホを見る時間が異常に増えた」
「私の目を見て話さなくなった」
このような漠然とした不安は、言葉にできない分、余計に辛いものです。
そして、女性の勘、特に同棲して生活を共にしているパートナーの勘は、恐ろしいほどに当たります。
なぜなら、あなたは彼氏の「日常」を誰よりも知っているからです。
呼吸のリズム、足音の重さ、スマホを置く角度、帰宅した時の匂い。
これらを無意識レベルで記憶しているからこそ、わずかなノイズにも敏感に反応できるのです。
しかし、その不安を彼にぶつけるのは少し待ってください。
確証がないまま問い詰めれば、彼は間違いなくシラを切りますし、最悪の場合、あなたの妄想扱いをして関係が悪化するだけです。
この記事では、同棲している彼氏に浮気疑惑がある場合、あなたはどうするべきか解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
なぜ彼氏は同棲しているのに浮気(疑惑)するのか?

普通に考えれば、彼女と一緒に住んでいる状況で浮気をするのはリスクが高すぎます。
いつ帰ってくるかわからない、洗濯物や持ち物をチェックされる可能性もある。
それなのに、なぜ多くの男性が同棲中に過ちを犯してしまうのでしょうか。
これには、男性特有の「安心と慢心」、そして「逃避願望」が深く関わっています。
1. 「釣った魚」状態による慢心と油断
同棲を始めると、男性は無意識に「彼女を手に入れた」という感覚を強く持ちます。
結婚という法的な契約はしていないものの、生活を共にしている事実が、彼に「彼女は俺から離れていかないだろう」という強烈な安心感を与えてしまうのです。
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いくらあなたが魅力的でも、毎日顔を合わせる「家族のような存在」になると、ときめきや緊張感は薄れていきます。
これを心理学では「馴化(じゅんか)」と呼びますが、刺激がなくなることで、彼は外の世界に「オスとしての自分」を確認できる場所を求め始めます。
同棲しているあなたは、彼にとって最強の「癒やし」であり「日常」です。
だからこそ、失う恐怖を感じにくくなり、脇が甘い状態で外の「刺激」に手を出してしまうのです。
2. 窮屈な生活からの逃避願望
同棲は楽しいことばかりではありません。
家事の分担、生活リズムの違い、金銭感覚のズレなど、現実的な問題に直面する場でもあります。
「電気を消し忘れないで」「脱いだ靴下は洗濯機に入れて」
このような、あなたからの正当な指摘も、仕事で疲れている彼にとっては「小言」に聞こえてしまうことがあります。
このように言うと、彼を擁護しているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
ただ単に、男性はストレス耐性が低く、家庭内に居心地の悪さを感じると、外に「肯定してくれる存在」を求めやすい生き物なのです。
浮気相手は、彼の生活のだらしない部分を知りません。
良いところだけを見て、褒めてくれる存在です。
この「責任のない楽な関係」に、現実逃避としてハマっていくケースが後を絶ちません。
3. 「バレないだろう」という根拠のない自信
同棲しているからこそ、「彼女の行動パターンは全て把握している」と思い込んでいる男性もいます。
あなたの勤務時間、友人と遊ぶ頻度、お風呂に入るタイミング。
これらを熟知しているため、「この時間なら連絡しても大丈夫」「今日は彼女の帰りが遅いから会える」と、隙間時間を計算して浮気を実行します。
それでは、ここからは具体的な行動の変化について見ていきましょう。
まずは、現代の浮気において「証拠の宝庫」とも言える、スマートフォンや通信機器の扱い方についてです。
同棲している彼氏に浮気疑惑レベルはどれ?

【レベル1】スマホ・通信機器に現れる初期段階のサイン
浮気が始まると、ほぼ100%の確率でスマホの扱いに変化が現れます。
これは、連絡手段として必須である以上、避けては通れない道だからです。
同棲しているあなたなら、この変化は手に取るようにわかるはずです。
お風呂・トイレへの持ち込みが常習化した
最もわかりやすく、かつ危険なサインがこれです。
以前はリビングのテーブルやソファに置きっぱなしだったスマホを、肌身離さず持ち歩くようになったら、警戒レベルはマックスです。
このため、トイレに行く数分の間でもスマホを持っていく。
あるいはお風呂場に、ジップロックに入れてまで持ち込む。
これらの行動は、「見られたくない」という防衛本能の表れです。
彼に「なんでお風呂にまで持っていくの?」と聞いたとき、「動画を見たいから」「音楽を聴きたいから」と答えるかもしれません。
また、仕事の連絡が来るかもしれないという言い訳も定番です。
しかし、脱衣所に置いておけば音は聞こえますし、長風呂をするわけでもないのに持ち込むのは不自然です。
言ってしまえば、彼は「通知が来た瞬間の画面」をあなたに見られることを極端に恐れているのです。
または、トイレやお風呂という完全な個室で、浮気相手と密に連絡を取り合っている可能性が高いでしょう。
通知設定と画面の向きの変化
ここで、彼のスマホがテーブルに置かれている状態を思い出してください。
画面は上を向いていますか?それとも伏せられていますか?
もし、以前は上向きだったのに、最近は必ず画面を伏せて置くようになったのなら、それは「隠したい」という心理が動作に出ている証拠です。
このとき、彼自身も無意識でやっていることが多いのですが、心理学的には「拒絶」や「秘密」を意味する行動です。
こうすれば、通知が来たときに画面が光っても、内容が見えません。
さらに、通知設定自体を変えているケースもあります。
LINEの通知で、以前は「○○:今から会える?」のようにメッセージ内容が表示されていたのに、急に「新着メッセージがあります」という表示だけになったり、通知そのものをオフにしていたりしませんか。
これは、あなたと一緒にテレビを見ている時や、食事をしている時に、不意に浮気相手からのメッセージがポップアップされるのを防ぐための鉄板の対策です。
いずれにしても、今までオープンだった情報が急にシャットアウトされた場合、そこには必ず理由があります。
ポップアップ通知に見慣れないアプリがある
LINEは仕事や家族とも使うため、通知を切るのは不便です。
それからというもの、浮気常習犯の間で流行っているのが「カモフラージュアプリ」や「マイナーなチャットアプリ」の使用です。
例えば、カカオトークやInstagramのDM、あるいはビジネスチャットツール(SlackやChatwork)を浮気の連絡手段に使っているケースです。
これには、あなたが「仕事の連絡かな?」とスルーしやすいというメリットを悪用しています。
多くの男性は、LINEを本命彼女用、その他のアプリを浮気相手用と使い分けてリスク分散を図ります。
本来はビジネスで使うアプリであっても、通知の頻度が異常に多かったり、夜中や休日にも関わらず頻繁にやり取りをしていたりする場合は要注意です。
こう考えると、スマホの中身を見なくても、スマホの「扱い方」だけで十分に疑惑の判定材料になります。
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どれだけ彼が口でうまいことを言っても、行動は嘘をつけません。
パスコードの変更や生体認証の追加
スマホのロック自体はセキュリティ上必要なことだと思います。
ただ、今まで教えてくれていたパスコードを急に変更したり、あなたが解除できないように複雑なパスワードに変えたりした場合は、明らかに「中を見られたくない」という意思表示です。
例えば、寝ている間に彼の指を使って指紋認証を突破しようとする彼女の話を聞いたことがありますが、最近の男性はそれすら警戒して、寝る前には顔認証や指紋認証をオフにし、パスコード入力のみにするという徹底ぶりを見せる人もいます。
一方で、そこまで頑なにガードするということは、中には「見られたら終わり」なデータが入っていると自白しているようなものです。
このようなスマホのガードの堅さは、浮気の進行度と比例します。
もし彼がスマホを裏返しに置くようになったら初期段階、お風呂に持ち込むようになったら中期段階、パスコードを変えて絶対に手放さなくなったら末期段階と考えていいでしょう。
その中で、あなたが「最近スマホばかり見てるね」と指摘したときの反応も重要です。
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「仕事だよ」と即答しつつ目を合わせない、あるいは「お前だって見てるだろ」と逆ギレしてくるようであれば、かなり黒に近いグレーです。
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そして、スマホの変化と同様に、生活リズムや外出パターンにも必ず歪みが生じてきます。
【レベル2】生活リズムと行動パターンの変化に現れる「時差」と「空白」
同棲の最大のメリットは、相手の生活サイクルを把握しやすいことです。
だからこそ、時間の使い方の不自然なズレは、浮気の兆候として非常にわかりやすく現れます。
あなたは毎日の彼を見ているわけですから、その「違和感」は決して気のせいではありません。
残業・休日出勤という名の「密会タイム」
浮気をしている男性にとって、最も使いやすく、かつ彼女に疑われにくい言い訳。それは間違いなく「仕事」です。「プロジェクトが忙しくなった」「トラブル対応で遅くなる」「休日も出ないと間に合わない」これらの言葉が増えてきたら、まずは冷静に観察する必要があります。
あなたは、彼が本当に仕事をしているのかどうか、確かめる術を持っていますか?例えば、これまで定時で帰ってきていたのに、急に週の半分以上が残業になった。あるいは、土日に「会社に行かないといけない」と言い出して、スーツではなく少しお洒落なオフィスカジュアルで出かけようとする。これらは、仕事ではなくデートに出かけている可能性が濃厚です。
だからこそ、ここでは給与明細をチェックするという現実的な方法が有効になります。もし彼の給与明細を見られる関係であれば、残業時間や休日出勤手当の欄を確認してみてください。「毎日遅くまで残業しているはずなのに、残業代が先月と変わっていない」「休日出勤したはずの日に、手当がついていない」これが意味することは一つです。その時間は会社のためではなく、他の誰かのために使われていたということです。
ここでは、さらに踏み込んで考えてみましょう。今でもそうですが、本当に仕事が忙しい時期というのは、人間、顔に出ます。疲労困憊で帰ってきて、ご飯を食べたらすぐに寝てしまうのが通常です。しかし、残業と言って遅く帰ってきたのに、妙にテンションが高かったり、目が冴えていたり、あるいはお風呂に入ってすぐにスマホをいじり出したりする場合。それは、仕事の疲れではなく、デートの余韻に浸っている状態かもしれません。
帰宅直後の「動線」が変わった
彼が家に帰ってきた直後、まず何をするか思い出してみてください。以前は「ただいまー」と言ってリビングに入り、ソファに座って一息ついたり、あなたに今日あったことを話したりしていませんでしたか?それが、帰宅するなり「疲れた」と言ってお風呂場へ直行するようになったら、かなり怪しいサインです。
なぜなら、彼は一刻も早く「証拠」を洗い流したいからです。浮気相手の香水の匂い、ファンデーションの粉、ホテル特有のボディーソープの香り、あるいは相手の髪の毛。これらが体に付着していることを彼は知っています。あなたにハグを求められたり、近くに寄られたりした時に、匂いでバレるのを防ぐために、まずはシャワーを浴びて「リセット」しようとするのです。
また、帰宅した時の服装や持ち物にも注目してください。コンビニに行くだけと言って出かけたのに、帰ってくるのが1時間後だった。帰ってきた時に、タバコの匂いではない、甘い匂いや柔軟剤の香りが微かにする。こうして考えてみると、空白の時間の長さと匂いの違和感は、彼が家の近くで誰かと会っていた、もしくは電話をしていたことの裏付けになります。
出張や飲み会の頻度が不自然に増えた
「来週、急に出張が入った」「最近、付き合いの飲み会が多くて」これもよくある言い訳ですが、頻度とタイミングが重要です。特に、金曜日の夜や連休の前日に飲み会や出張が設定されることが多い場合、それは「お泊まりデート」のカモフラージュである可能性があります。
実際、出張と言って出かけた彼氏のバッグの中に、仕事の資料がほとんど入っておらず、代わりに新しい下着や避妊具が入っていたという事例も。もちろん、バッグの中身を漁るのはリスクがありますが、彼が準備をしている時の様子を観察することはできます。一泊の出張にしては荷物が大きすぎたり、逆に仕事道具が少なすぎたりしないか。そして、出張先のお土産を買ってこない、あるいは空港や駅で慌てて買ったような適当なものだった場合、彼の心は仕事にもあなたにも向いていなかったと言えるでしょう。
【レベル3】家の中での態度や言動の違和感
物理的な行動だけでなく、あなたに対する接し方、つまり「メンタル面」での変化も、浮気を見抜く重要な指標です。人間の心理として、後ろめたいことがあると、普段通りの態度を保つことは非常に困難だからです。彼は、罪悪感を隠すために「過剰に優しく」なるか、あるいは正当化するために「攻撃的」になるかのどちらかに振れる傾向があります。
急に優しくなった、またはプレゼントが増えた
記念日でも誕生日でもないのに、彼が急にケーキを買ってきたり、欲しかったアクセサリーをプレゼントしてくれたりしたことはありませんか。あるいは、普段は全くやらない洗い物や掃除を、自発的に手伝い始めた時も要注意です。
これを「愛が深まった」と解釈したい気持ちはわかります。しかし、男性心理の観点から言えば、これは典型的な「罪滅ぼし」のアクションです。浮気をしているという罪悪感から、あなたに優しくすることで精神的なバランスを取ろうとしているのです。「俺は彼女を大事にしている良い彼氏だ」という既成事実を積み上げることで、裏切っている自分を正当化しようとする心の働きとも言えます。
もし、前述したスマホのロックや帰宅時間の変化とセットでこの「優しさ」が現れているなら、それは愛情ではなく、カモフラージュである可能性が高いと判断すべきです。
些細なことでイライラし、喧嘩を吹っ掛けてくる
優しくなるパターンとは真逆ですが、あなたに対して理不尽な理由で怒り出したり、冷たく当たったりするパターンもあります。「部屋が汚い」「お前のそういうところが嫌だ」「束縛が激しい」今まで許されていたような些細なことに対して、急に目くじらを立てて責めてくるのです。
これは、あなたを「悪者」に仕立て上げることで、自分の浮気を正当化しようとする心理メカニズムです。「彼女が魅力的じゃないから」「彼女がうるさいから、俺は外に癒やしを求めたんだ」と自分に言い訳をするために、あえて喧嘩の種を探しているのです。そう考えることで、彼は罪悪感から逃れようとします。
さらに厄介なのは、喧嘩をすることで「家を出る口実」を作ろうとしている場合です。「もういい、頭を冷やしてくる!」と怒って家を飛び出せば、堂々と浮気相手に会いに行けますし、連絡がつかなくても「喧嘩中だから」と言い訳が立ちます。あなたが冷静に話し合おうとしても、彼が感情的に拒絶し続けるなら、それは解決を求めているのではなく、拒絶すること自体が目的になっているのかもしれません。
セックスレス、または好みの変化
同棲カップルにとってデリケートですが、避けては通れないのが夜の生活の変化です。回数が減るのはマンネリ化としてよくあることですが、質や内容の変化は浮気と直結しやすい要素です。
単純に、あなたに触れようとしなくなった場合、外で性的な欲求を満たしている可能性があります。男性の性欲には限りがあります。外で発散してくれば、当然家では淡白になります。「疲れている」「明日早いから」という断り文句が続き、スキンシップすら拒否されるようになったら、あなたへの性的関心が薄れているか、他の誰かに向けられているサインです。
逆に、急に回数が増えたり、以前とは違うアプローチをしてきたりする場合も注意が必要です。今まで求めてこなかったようなプレイを要求してきたり、新しいテクニックを使ったりし始めたら、それは浮気相手の影響を受けている可能性が極めて高いでしょう。そしてもう一つは、彼の下着の趣味の変化です。あなたが選んだものではなく、自分で派手な下着を買ってきたり、アンダーヘアの手入れを急にし始めたりした場合、それはあなたに見せるためではなく、新しいパートナーに見せるための準備であると考えられます。
浮気疑惑のある同棲している彼氏に絶対にやってはいけない!リスクの高い自己調査

ここまでの項目を読んで、「彼が黒である確率は高い」と感じた方もいるでしょう。そうなると、次に湧き上がってくるのは「証拠を掴んで突きつけてやりたい」という衝動です。
しかし、ここで一度深呼吸をしてください。感情に任せて自己流の調査を行うことは、非常に危険であり、あなた自身を法的に不利な立場に追い込む可能性があります。「真実を知りたい」という正義感が、アダとなるケースがあまりにも多いのです。
勝手にスマホを見る行為のリスク
彼がお風呂に入っている隙に、スマホのロックを解除してLINEを見たい。その気持ちは痛いほどわかります。しかし、これは「プライバシーの侵害」にあたるリスクを孕んでいます。
法的に言えば、たとえ夫婦であってもプライバシー権は存在します。ましてや結婚していない同棲カップルの場合、勝手にスマホを見て中身を暴く行為は、彼との信頼関係を完全に破壊するだけでなく、場合によっては不法行為として訴えられるリスクすらゼロではありません。もし彼が逆上して「勝手に見たこと」を責め立ててきた場合、浮気の事実よりもプライバシー侵害の方に話がすり替えられ、あなたが悪者にされてしまうのです。
また、仮にスマホの中で浮気の証拠(LINEのやり取りや写真)を見つけたとしても、それを自分のスマホに転送したりスクショを撮ったりしたものは、不正に入手した証拠として、後の慰謝料請求や裁判で採用されないケースがあります。「盗み見た証拠」は、効力が弱いのです。これを理解した上で行動しないと、あなたは「ただ傷ついただけ」で終わってしまいます。
【関連記事】浮気相手に慰謝料請求!旦那の反応は?そして離婚しないことも可能か
GPSアプリを無断でインストールする
「彼の居場所さえわかれば」と思い、彼のスマホに無断で追跡アプリ(位置情報共有アプリなど)をインストールしたり、カバンや車にGPS機器を忍ばせたりする行為。これは、ストーカー規制法や、不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス罪など)に抵触する恐れがある、極めて危険な行為です。
たとえ浮気の事実があったとしても、あなたが法を犯してしまえば、彼や浮気相手から逆に慰謝料を請求される事態になりかねません。「浮気された被害者」だったはずのあなたが、いつの間にか「加害者」として扱われてしまう。これほど理不尽なことはありませんが、法律は感情ではなく事実で判断されます。あなたの身を守るためにも、違法スレスレの調査には手を出さないでください。
感情的に問い詰める(カマをかける)
確たる証拠がない状態で「浮気してるでしょ!」「コソコソして怪しい!」と問い詰めるのも悪手です。彼は確実にシラを切ります。「証拠はあるのか?」「お前の妄想で人を疑うな」と言い逃れをされ、警戒心を強めるだけです。
一度警戒されると、彼はより巧妙に証拠を隠すようになります。スマホのロックをさらに複雑にし、LINEの履歴はこまめに削除し、行動パターンも変えてくるでしょう。つまり、あなたが問い詰めることで、彼は「浮気の証拠隠滅スキル」を上げてしまうのです。二度としっぽを出さなくなり、真実が闇に葬られることになります。
さらに、「信用されていないなら一緒に住めない」と、浮気の話題をすり替えられて、別れ話に持ち込まれるリスクもあります。クロだと確定するまでは、普段通りに振る舞う「女優」のような演技力が、今のあなたには求められています。笑顔で「おかえり」と言いながら、虎視眈々と決定的な瞬間を待つ。それが、賢い女性の戦い方です。
浮気疑惑のある彼氏との同棲解消の壁

同棲中の浮気が発覚した場合、単に「別れて終わり」とはいかないのが現実です。なぜなら、二人の間には生活の基盤が共有されているからです。家具、家電、賃貸契約、共有の貯金。これらを清算するのは、精神的にも金銭的にも大きな負担となります。
お金と住居の問題をクリアにするために

同棲を解消するには、退去費用、新しい家への引っ越し費用、家具家電の処分や分配など、数十万円単位のお金がかかります。もし彼が賃貸契約の名義人であれば、あなたが急に出て行かなければならなくなるかもしれません。逆にあなたが名義人であれば、彼を追い出すための手続きが必要です。いずれにしても、浮気をされた側が金銭的な負担まで背負うのは納得がいかないはずです。
このとき、彼に浮気を認めさせ、確実な証拠を持っていれば、話し合いを有利に進めることができます。「あなたの浮気が原因で同棲解消になるのだから、引っ越し費用は負担してほしい」「慰謝料として、共有財産は私が多めに受け取る」こうした交渉を成立させるためには、彼の「ごめんなさい」という言葉だけでは不十分です。彼が言い逃れできない、客観的な証拠が武器になるのです。
婚約破棄や内縁関係の証明
もし二人の間で「将来結婚しよう」という約束があったり、両親への挨拶が済んでいたり、長期間同棲していて事実婚(内縁関係)の状態にあったりする場合。彼の浮気は単なる裏切りではなく、「不貞行為」として法的な責任を問える可能性があります。
単なる恋人同士の浮気であれば、法的責任を問うのは難しいのが一般的です。しかし、婚約中や内縁関係であれば、慰謝料請求の対象になります。ただし、これを認めさせるためには、法的に有効な「不貞の証拠」が不可欠です。
ここで重要なのは、「LINEのやり取り」や「キスの写真」だけでは、不貞行為(肉体関係)の証明としては弱いということです。彼は「ふざけていただけ」「相談に乗っていただけ」「一線は越えていない」と言い訳をするでしょう。裁判や示談交渉で勝つためには、ラブホテルに出入りする写真や、相手の家に長時間滞在している動画など、第三者が見ても「これは肉体関係がある」と断定できる証拠が必要になります。
探偵に相談するのが「最短ルート」である理由
ここまでお話ししてきた通り、自分で証拠を集めるには限界があり、大きなリスクも伴います。そこで、検討していただきたい選択肢が、プロである「探偵」への相談です。
「探偵なんてドラマの中の話」「料金が高そう」と敬遠してしまうかもしれません。しかし、同棲解消にかかるコストや、あなたの精神的な消耗、そして将来的な慰謝料請求の可能性を考えると、プロの手を借りることは最も合理的で賢明な投資と言えます。
1. 合法的に「言い逃れできない証拠」を掴める
探偵は「探偵業法」という法律に基づいて、適正に調査を行います。素人には不可能な尾行技術と、暗闇でも鮮明に映るプロ仕様の撮影機材を駆使し、相手に気づかれることなく決定的瞬間を押さえてくれます。
彼がいつ、どこで、誰と待ち合わせをし、食事をし、ホテルに入り、何時間後にあそこで出てきたか。これらが分刻みで記録された「調査報告書」は、裁判でも採用される強力な証拠となります。この報告書を突きつけられれば、どんなに口が上手い彼でも、もう嘘をつくことはできません。「仕事だ」と言っていた時間に他の女性とホテルにいた事実が、写真付きで証明されるのですから。
2. あなたの精神的なお守りになる
「彼が浮気しているかもしれない」という疑念を抱えたまま、毎日顔を合わせて生活するのは、精神的に地獄のような苦しみです。ご飯が喉を通らなくなったり、夜眠れなくなったり、仕事中に涙が出てきたりすることもあるでしょう。この「グレーな状態」が一番心を蝕みます。
探偵に調査を依頼すれば、結果が白か黒か、はっきりします。もし白(浮気していなかった)であれば、あなたの取り越し苦労だったとして、安心して彼との関係を修復できます。もし黒(浮気していた)であれば、覚悟を決めて、次に進むための準備ができます。宙ぶらりんな状態から脱却し、事実を知ることで、あなたは自分の人生の主導権を取り戻すことができるのです。探偵がついている、証拠を掴んでくれるという事実が、あなたの心の支えになります。
3. 慰謝料請求や復縁のアドバイスも受けられる

多くの優良な探偵事務所は、単に調査をして終わりではありません。その後の離婚カウンセラーや、提携している弁護士の紹介など、アフターフォローも充実しています。
集めた証拠を使ってどう彼と話し合うべきか。慰謝料を請求するにはどのような手順を踏めばいいか。あるいは、浮気相手と別れさせて、彼とやり直す(復縁する)ためにはどうすればいいか。プロの視点から、あなたの希望に沿った具体的なアドバイスをもらえます。一人で悩んで感情的に行動して自爆してしまうよりも、数多くの修羅場を見てきた専門家の知恵を借りる方が、結果的にあなたが傷つかずに、有利な条件で決着をつけられるケースが多いのです。
失敗しない探偵事務所の選び方
いざ探偵に頼もうと思っても、ネットで検索すると無数の事務所が出てきて、どこにお願いすればいいかわからないという方も多いでしょう。残念ながら、中には高額な追加料金を請求したり、調査がずさんだったりする悪質な業者も存在します。後悔しないために、以下の3つのポイントを必ず押さえて選んでください。
1. 「探偵業届出証明書」の有無を確認する
探偵業を営むには、公安委員会への届け出が義務付けられています。ホームページの会社概要や、事務所の目立つ場所に「探偵業届出番号(第○○○○号)」が明記されているか必ず確認してください。これがない業者は違法業者ですので、絶対に依頼してはいけません。
2.料金体系が明確で、見積もりが詳細か
「調査一式○○万円」といったざっくりした見積もりではなく、調査員の人数、稼働時間、車両費、機材費、報告書作成費など、何にいくらかかるかが明確な事務所を選びましょう。また、「見積もり以上の追加請求は一切ありません」と約束してくれるかどうかも重要です。契約前に、追加料金が発生する条件(調査時間の延長など)についてもしっかり説明してくれる事務所は信頼できます。
3.無料相談での対応が丁寧か
多くの事務所が電話やメールでの無料相談を行っています。その際、契約を急かしたり、「今すぐ調査しないと大変なことになる」と不安を煽ったりせず、あなたの話を親身になって聞いてくれるかどうかをチェックしてください。料金の説明だけでなく、調査のリスクや、証拠が取れなかった場合の対応についても誠実に話してくれる担当者であれば安心です。複数の事務所に無料相談をして、対応や見積もりを比較(相見積もり)することをお勧めします。
同棲している彼氏に浮気疑惑がある場合はプロに調査依頼しよう

同棲中の彼氏の浮気疑惑。それは、単なる嫉妬心や思い過ごしではなく、毎日彼を見ているあなたの本能が告げる「警告」かもしれません。彼を信じたい気持ち、今の生活を壊したくない恐怖、裏切られたかもしれない怒り。様々な感情が心の中で渦巻き、どうすればいいかわからなくなっていることでしょう。
【関連記事】彼氏の浮気疑惑だけで別れるのは正解?疑惑を確信へと変える方法
ですが、一つだけ確かなことがあります。不安なまま、疑心暗鬼で毎日を過ごすことは、あなたの大切な人生の時間を浪費することに他なりません。あなたが本来過ごすべきなのは、心から笑い合える、安心できるパートナーとの時間です。
彼との関係を続けるにせよ、新しい道に進むにせよ、まずは「真実」を知ることがすべてのスタートラインです。自己流の調査で傷つく前に、そして感情的な行動で立場を悪くしてしまう前に、一度専門家である探偵に相談してみることをお勧めします。




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